2016/12/27

2016


日頃、応援してくださっている皆さま、
制作・お仕事でご一緒してくださった皆さま、
この一年も大変お世話になりました。


いやはや、2016年は濃い日々でございました。

2月に急病で倒れ、そのまま春先まで寝たきり生活。
三度病院を変え、日々検査を繰り返すも病名は分からず、体力は低下していく一方で。
肺炎と喘息も併発し、通院以外は外出も不可能、もちろんパソコンにも向かえず、
せっかくお声掛けいただいた制作の依頼も、今年前半はお断りせざるを得ない状況となってしまいました。
ようやく回復し、外を歩く頃には、いつの間にか桜が咲いていた、といった感じ。
支えてくれた家族と恋人、友人たちに感謝。
健康第一ですね、ほんと。


制作に復帰してからは、たくさんの新しい繋がりに恵まれ、
刺激的な日々でした。
これまでは、男性アーティストの方々のデザインワークが割合として多かったのですが、
今年は女性アーティストとのご縁が続きました。
柔らかく細やかな光を意識した時間が多かったように思います。

海外からのアートワーク依頼も頂き、誠意制作中。
英語はまだまだ猛勉強が必要なレベルですが、絵が言語となり、深い部分でコミュニケーション出来ていると感じます。
4度目の海外案件、ちょっとずつではありますが、おかげさまで読解力は身についてきた、と思いたいところ。
アメリカ在住の彼らからすれば、自分の国にも数え切れないデザイナーや表現者は存在し、言葉の通じる環境で制作を行った方が、何倍もスムーズに完結することが出来るでしょう。
しかし、あえて国を越え、私に任せてくださっているということ。
その奇跡を毎日思い出し、努めていきたい。

そして今年は、「動物」をモチーフにする制作も増え、新たな気持ちで楽しめました。
これまではアブストラクトな表現が主でしたが、
私なりの描き方をまたひとつ、見つけることが出来ました。
機会をくださった方々に、感謝しています。
(きっと来年一発目となる制作報告も、ある動物たちの物語がテーマです。)


2017年は、東京でのイベントや展示を増やしていこうと考えています。

2月10日(金)、下北沢 SEED SHIPさんで、絵の投影をさせていただきます。
Chimaさん・古賀小由実さんの音楽から生まれた絵と光を、ステージに映し出します。
関東にお住まいの皆さま、同じ夜を、いっしょに楽しみましょう。


2017年、
最高な仕事、最高なお酒のため、日々健康第一に。
来年はどんな人達と出会うのだろう。そして、どんな作品が生まれてくるのだろう。
人と人で世界を築いていくこの仕事が、何より愛おしい。

新しい一年も、私らしく、どんどん進んでいきますので、
どうか皆さま、近くで見ていて下さい。

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I really appreciate your guidance last year.
May the New Year turn out to be the happiest and the best for you.



2016年最後にお届けした絵は、
出会いが今年後半だったにも関わらず、最も忘れられないアルバムとなった、
odolさんの2nd album「YEARS」を聴いて生まれたもの。

2016/11/30

【イベント出演/絵の投影】「our screen ~ 古賀小由実 × Chima ~」


東京・下北沢にて、
空間演出(絵の投影)を担当させていただきます。
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our screen
~ 古賀小由実 × Chima ~

2017.02.10 (fri.)
@ 下北沢 SEED SHIP (http://seed-ship.com/index.php)
OPEN 18:30  START 18:50
前売:¥3000 / 当日:¥3500 (1D別)


<LIVE>
古賀小由実   (http://kogasayumi.com)
Chima   (http://www.chima.jp)
<絵の投影>
ヤマダサヲリ   (http://saoriyamada.wix.com/index)


※予約・お問い合わせフォームは、こちら
※メールアドレス「yoyaku@seed-ship.com」からも可
  (件名: [予約したいイベント日/イベントタイトル]
  本文: [お目当てのアーティスト名/ご予約人数/お名前/電話番号])
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2017年2月10日、
東京・下北沢 SEED SHIP様にて、
絵の投影を行わせていただきます。
LIVEステージに、楽曲から生まれた絵と光たち、映し出します。

共演には、大好きでたまらない、素敵なお二人。

札幌からは、Chimaちゃん。
album「そらのね」でアートワーク(>該当Blog記事)を担当させていただいてから、
もうすっかり長いご縁ですが、
投影でご一緒するのは、お久しぶり。彼女の世界をまた描けること、しあわせです。

東京からは、古賀小由実さん。
数年前、ご丁寧にCDを贈ってくださり、その時から「いつかご一緒したい」と思ってきました。
こうして「ともに表現する」というカタチで、初めましてを迎えます。
なんて嬉しいことなのでしょう。


今回、メインビジュアル(フライヤー)を制作いたしました。
― 真夜中、空中に浮かぶトンネル。
今日までめぐり歩いてきた季節たちへ、そっと、連れ出してくれる。
そんな優しいマボロシのような、やわらかい空間を生み出したい。 ―

トンネルを囲む絵柄たちは、
出演者お二人の楽曲を聴いて、純粋に色を落としていった、音から生まれた景色たちです。
(中央・上部から、反時計回りに)
「オーロラの余韻」・「恋の細胞」・「太陽の魚」・「夜中の泉」・「電気の月」・「雨の涙」・「夕焼けのサーカス」・「あの日の水たまり」・「虹の輪」・「花と路地」・「夏の足跡」・「銀色の言葉」。


日頃、CDジャケットやリリースイベントの紙媒体デザイン等、
音楽の近くでのお仕事が多いですが、
お二人の歌は、とくに深くて広い風景を感じられて、そこには風の温度やにおいさえもあって、
ビジュアルで描いたように「連れ出してくれる」のです。

こどもの頃に母と見た、赤々と燃える夕焼けや、
はじめて恋を知った甘い時の流れ方や、
大切な人との電話でみつけた銀色の言葉や、
「あぁ、そうか。大事だったんだな。」とこみ上げてくるものがあって、だけど決して苦しくはなくて、心地よい円周上で記憶の中心を眺める感じなんですよね。

だから、観にきてくださるお客様の数だけ、景色が集まるんです。
記憶だったり、リアルタイムで心に在るものだったり、きっとどこかのシーンにたどり着くはず。
私はその、優しいマボロシを、会場に生み出したいと思います。
皆さんが自由に、音と風景の狭間を、行ったり来たりできるような。


東京では、展示などで作品を飾ってまいりましたが、
ライブでの絵の投影は、今回が第一弾となります。
この夜の記念に、当日限定グッズも販売しようと考えています。

関東の皆さま、遊びにいらしてください。
会場でお待ちしています。

2016/11/26

【ロゴ制作】 - style of spark - 「Drunkers」 様


札幌にございますBAR、
- style of spark - 「Drunkers」 様、
ロゴ制作を担当させていただきました。
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- style of spark -
「Drunkers」

札幌市中央区南5条西2丁目1-5 中銀ソシアルビル4F
TEL 011-211-0357
営業時間 19:00〜CLOSE
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"style of spark" から「S」の文字をピックアップ。
「S」字ラインのみ使用し、構成していきました。

描いたイメージは、
【炎】 / 酒場に漂う人々のエネルギー、熱。店舗の発展を願って。
【しずく】 / しずく(ドリンク類)が流れる線。

フラット・スタイリッシュ・シンプルを目指しました。


オーナー三浦さんのご提案により、カラーパターンが複数ございます。
全体的なカラーリングは、
「ネイビー」と「シルバー(ラメ光沢)」の上質な組み合わせ。
2色混合、単色、それぞれで魅せられる線の流し方を意識しています。


おつまみ類から、ほっとするご飯まで、フードも充実しているご様子。
まさに"spark"という言葉が似合う、いつも楽しく熱い、オーナー三浦さん。
私もスパークしに行こうと思います。

札幌近郊の皆さま、ぜひ足を運んでみてくださいね。

2016/10/29

爽 レコ発ツアーファイナル「泣いて踊った君と私の夜」


紙媒体デザインを担当させていただきました、
爽 レコ発ツアー「泣いて踊った君と私の夜」。
ツアーファイナル・札幌編を見届けに行ってきました。(2016.10.28 @ KRAPS HALL)
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爽 official web site

紙媒体デザインについて(過去Blog記事)
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― 紙媒体のビジュアルテーマは、「海底のダンス」。
深い海底まで届く、やわらかくたくましい、諦めなかった光たち。
水中で燃える炎、言葉をもたない色、涙の信号。
送られてきた陽光を浴びて、秘密のように踊った、ふたつの月たちの物語。

爽さんの世界は、海のように広くて深い。
北の自然の気配や神様さえもまとい、育まれてきたような強さがある。
それでいて、繊細で丁寧な呼吸のような表情もある。
聴く人々の鼓動を抱きしめるようにして、心のすぐ近くで、鳴っているように思う。 ―
(デザイン解説Blog記事より、抜粋)


私は日々、イベントの紙媒体をデザインさせていただいた際、
北海道内が会場の場合は、なるべく開催日に伺うようにしています。
「答え合わせ」という言葉は少しニュアンスが違うけれど、自分が音源を聴かせていただきながら育て描いてきたイメージと、当日その場所に流れる空気を、心で確かめに行きます。

昨夜は、その確かめる手が止まってしまうほど、圧倒されるものがありました。


仕事が立て込んでしまい、
到着したのは、爽さんがこれからはじまる、というタイミング。
(今回のデザインは、出演者皆さんのサウンド要素を参考に描いたものなので、本来であれば全編見届けたかった気持ちです。)
街の音、雑踏を抜けてきたばかりの状態でしたが、爽さんのはじまりの一音で、世界にスッとさらわれる。

フロアのお客様、ひとりひとりがひとつひとつの響きを、抱きしめているのがわかった。
それぞれに楽しんだり、心や記憶の深くに潜っていったり。
爽さんの歌は、みんなを自由にしているのだ、と思った。
もちろん私も、その自由の波に溶けて、過去・現在・未来をぐるり歩いたりした。

冒頭に記した通り、
「深い海底まで届く、やわらかくたくましい、諦めなかった光たち」をキーワードに制作いたしましたが、
きのうの夜には、もっともっと強い、その先の光が見えた。
爽さんは、太陽のようでも月のようでもあり、世界中に共通する光をもっているのだと思う。
雲がたち込めてくれば、太陽は隠れてしまうけれど、必ずまた元気な顔を見せてくれるし、
月だって、厚い雲の切れ間で戻ってきてくれた時は、いつだって見惚れる。
決して止むことなく、星のどこかで続いている光。

同じく冒頭で書いた、
「爽さんの世界は、海のように広くて深い。」という当初の言葉も、それに留まらなかった。
海よりも、空に近い。
いつでも会える空。いつかの大事な何かと繋がっていると、信じたくなる空。


とにかく、純粋に「音楽っていいなあ」と思えた夜でした。
爽さんの音楽が、この街から生まれ奏でられていることが、誇らしい。そう思った。

また戻ってきてくれた時、
もう一度、デザインを任せたいと思ってもらえるように、手を止めず頑張っていこうと思った。
もっと大きくなっていたいものです。

爽ちゃん、素晴らしい夜をありがとう。
一緒にお仕事が出来て、ほんとうに、たくさんの力をいただきました。
お客様たちと一緒に、私もここで、待っています。

2016/10/26

みずうみの恋人


「まだ君が見たことのない場所、どこへだって、連れて行ってあげる」と、
恋人はいつもそう言ってくれる。



雪がちいさく舞っていた。

車窓の向こうの紅葉に「秋ですね」と話しながら到着したのは、
もうすっかり冬の支笏湖。
時刻は夕方16時半過ぎ、ハイシーズンではないけれど、湖を静かに眺める人々がちらほら。
ちょうど良い波が立っていて、やわらかい水の音。言葉も不要な世界。
私達もそっと、その空間に混ざる。

海も湖も、目を細めるくらいに元気な太陽のもと、きらめく姿は素晴らしいけれど、
わたしは、それらの”眩しいものたち”が去ってしまって、ほんの少しさみしい、夏のカーテンコールみたいな水面が好きだ。
空気は澄んで、普段なら見落としてしまいそうな言葉の影も、すべて拾えそうな気がする。


私は車のない家庭(なぜか、父が免許の更新をしなかったというだけ)で育ち、
こどもの頃、キャンプや道内旅行をする機会がほとんど無かった。
北の大地に住んでいながらも、観光名所と呼ばれる大半は、見たことのない世界だ。
そんな私に、少しずつ新しい景色を教えてくれる、恋人。
(過去に旅行会社で添乗員を務めていた彼は、要所要所で説明をしてくれて、「なんだか、ツアーバスを貸し切りしているみたいだなあ」と、隣で楽しく話を聞く。)

彼は、ほんとうに優しい。
穏やかな湖みたいな人なのだ。
出会った頃にくれた言葉で、わすれられない一言がある。
―「僕はモノづくりや表現とは縁遠い人間だから、
君が望むカタチでの刺激は与えられないのかもしれない。
だけど、だからこそ、僕にしかできない支え方があると信じていてほしい」。―
そう言って、美しい写真集をいくつも贈ってくれたり、こうして私がまだ知らない場所へと連れ出してくれては、はじめての風景をプレゼントしてくれる。
風のにおいや町々にある光は、そのまま私の一部となり、作品に反映されていくのを日々感じる。
制作が豊かになっていくのを感じてもらうことが、何よりも感謝を表す手段だと思っている。


ひとつの制作が終わると、
「お疲れ様。さあ、切り替え、切り替え。」と、こうして小さな旅に連れて行ってくれる。
次の制作がすぐ控えているときは、仕事帰りにお酒を買ってきてくれて、ふたりでささやかな乾杯をする。
彼はお酒が弱いから、アルコール度数の低い缶チューハイで付き合ってくれるのだけれど、翌朝の出社時は「頭痛い…」と呟いて家を出て行く。(無理せず、お茶でもよいのにな…)



冬の湖は、優しかった。
水際を歩いて遠ざかる恋人の背中と、それは似ていた。
みずうみの恋人。
もっと大きくなってみせるから、ずっと見つめていて。みずうみの恋人。

2016/10/16

【アーティスト写真】斎藤 洸(SNARE COVER)


札幌を拠点に活動されている、
斎藤 洸(SNARE COVER)さんのアーティスト写真をデザインさせていただきました。
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斎藤 洸(SNARE COVER)

Instagram : snare_saitou
Twitter : @snare_saitou
Facebook : 斎藤 洸
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SNARE COVERがバンドセットだった時代から、
バックドロップ(旗)やアーティスト写真(>記事URL)を担当させて頂いておりましたが、
ソロプロジェクトとして再始動するにあたり、新たなビジュアルを手掛けさせていただきました。


バンドセット当時、ステージ後方へ掲げるバックドロップ(旗)を描かせて頂いた際から、
”心地よい異世界”を感じていて。
元々SNARE COVERのファンだった私は、交流をもつ前からライブハウスへ伺っていたのですが、その頃から一層ずつ育ててきた風景を、バックドロップでは自由に表現させてもらって。
空中に浮かぶフラッグたちには、ビビッドな印象のものも、含まれていました。

今回のビジュアルテーマは、「反射するノスタルジック」。
フィルムが感光したような、母の優しさのような、記憶のオーロラをイメージしました。
打ち合わせ時、斉藤さんがおっしゃった「シンプル/モノクロ」という単語は、自分が感じていたものと同じ質感を含んでいました。
ソロプロジェクトとなるにあたり、さらに郷愁性が深まり、懐かしい写真に思い思いの光が射すような、確立された大地を想像しました。


バンドセット、ソロ。
形は異なりますが、SNARE COVERのすべて、呼吸をしています。
これまでの楽曲も聴いてほしいし、これからの挑戦も見ていてほしい。
すべてを巡り歩いて生まれた今回のビジュアルです。
その旅の色を皆さんに感じていただけましたら幸いです。

バンドとして、沢山の人々を新境地に連れて行ってくれたSNARE COVER。
斎藤さんの歌声は、これまでの全部を抱きしめて、未来へ届けていく力があると思う。
積極的にSNS等でも発信されていらっしゃいますので、どうかゆっくり、世界にふれてみて下さい。

2016/10/11

【アートワーク制作】End& 1st.アルバム「Continue-s」


End& 1st.アルバム「Continue-s」、
アートワークを担当させていただきました。
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End&
1st.アルバム「Continue-s

01 君が笑う世界
02 ヒカルイメージ
03 コネクティックガール
04 カナリア
05 wanderluster
06 ナナシバラード

2016.10.11 配信Release ( iTunes etc, )
2017年 CD全国発売
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くるり、スネオヘアー、マーガレットズロース、the sworn group,、中嶋定治、隙間三業、ケミカルボリューム等のプロデュースを手掛ける、THE SUGAR FIELDS原朋信さん設立の「カフェオレーベル」(http://www.cafeo.tv/index.html)。
上記レーベル企画から生まれた、
littro rettleのボーカリストandeとcomposer川島章裕による宅録うたモノユニット「End&」。
今作が一枚目となるalbum「Continue-s」にて、アートワークを担当させていただきました。


ビジュアルテーマは「めぐりの窓辺」。
風にゆれるカーテン、やわらかな陽。
静かな波の線と、繊細な泡の光、たまに出会える虹。
いつもの窓辺は何度だって巡るけれど、繰り返すたび、輝きは増幅している。
誰にだって訪れる、ささやかで特別なストーリー。

今回のアルバムコンセプトにある”終わりとつづき”から生まれた、
やさしい窓辺の物語です。
Vo.andeさんの歌声には、夕焼けのようなあたたかい愛がたくさん詰まっていて、いとおしい日々の輪を感じました。
抱きしめるように到着を称え、送り出してくれる出発がありました。
暮らしには夢も希望も、闇も穴も、様々なことがあるけれど、
夕陽はいつも温かく、遥かより風が届き、そよぐ海があり、失った光は未来で新しい輝きに成る。
そんな、わすれたくない、信じたいものたちが存在していました。


今作リリースのカフェオレーベル・原朋信さんは、以前から存じており、
プロデュースを手掛けられた初期「くるり」や「スネオヘアー」等を日々聴いてきた私にとって、
今回のご縁をとても嬉しく思っています。
原さんご自身のTHE SUGAR FIELDSも、めちゃくちゃかっこいいんですよね。

10月22日(土) 東京@青山月見ル君想フ にて、
レーベル企画LIVEも開催とのこと。
特設ページ: http://cafeo.planet.bindcloud.jp

End&さん含め、素敵な皆様が勢揃いですので、
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。