2011/01/21

ゆきあかりのまち

  



アイスキャンドルのやさしい灯りと、人々のあたたかい気持ち。
オレンジ色の夜が、今年もやって来た。

家からすぐ近くの駅で、4年前から開催されているイベント「雪あかりのまち」。
駅前から商店街へと続く長い道路の両端に、ずらりと並ぶ約300個のアイスキャンドル。
中央地帯にはテントが張られていて、あたたかい甘酒やホットカルピスが無料で提供されている。
アイスキャンドルは小さなバケツくらいの大きさで、天井が”まあるく”くり抜かれていて、そこから入り込んだ風で火がユラユラと揺れていた。

イベントを企画して下さっているのは、まちづくり協議会の方々。
そのご家族と思われる小さなこども達が列をつくり、「あまざけ、かるぴす、ありますよー」と大きな声で叫びながら道を往復している。
「しごとがえりのあなたも、どーぞ、どーぞー」と一生懸命な言葉の選び方がとても可愛らしかった。

道沿いには、携帯カメラを向けて撮影する人、三脚を持参して本格的に撮影する人、「すみません、テレビ局なのですが、撮影しているところを撮影させてもらっても、良いですか?」という面白い声、うっとり眺める人、様々な姿があった。
通り過ぎる人々はみんな笑顔で、街が優しさのケムリで包まれているようだった。

こんなに素敵な時間、一夜限りだなんて、ちょっと寂しい。
少しずつ協力の手が増えて、おおきな光になればいいなあ。

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